Neue Liebe Kummer

コスプレ 評論、The Willard、ミリタリー等々。

コスプレ講義

先日にお知らせしました、東京大学の講義を無事に終えました。
自分の大学のゼミ室くらいの規模かと思ったら、高校の教室より大きい部屋で
驚くと共に緊張しました。

また、満員に近い盛況で、コンテンツ文化史への興味の深さを再認識しました。

講義の最初に吉田先生が
「コスプレに関する研究講義が大学で行われるのは、恐らく初めてのことです。
これは非常に意義のある事であり、ここに出席した皆さんは歴史の目撃者です」
と宣言をなさったので、更に緊張は深まりました。

”これは いい加減な話は出来ないぞ”
と、気負いましたが、講義の最初が 小谷真理先生でしたので、進行方法など
大いに参考にさせて頂きました。

コスプレをテーマにした文化史ですから、その起源から始めました。
これも解釈によって、いろいろな考え方があるのでそれを含めて話しました。

そこから社会現象を交え、実情と推測を伝えていきました。
何よりも自分の本が役に立ち、米澤嘉博師の言葉「自分がまとめた本が、自分にとって一番
の資料になる」を思い出しました。
件の本を出す際に、ずいぶんと資料を集め、編纂しましたが、そろそろ更新しないといけませんね。

他にも20年以上集めた資料(単に面白がって集めていただけなのですが)の中から、
年代毎にいくつか引っ張り出し、持参したのですが、とにかく重かった・・・。
雑誌や切り抜き以外に、DVDやVTR、写真集など、探すと結構ありました。

全部を紹介はしませんでしたが、やはり実物があると、根拠になり、ビジュアル的にも興味を
持って貰えたようで、運んだ甲斐がありました。

それでも、小谷先生の衝撃記録には負けました。

結局、予定時間を1時間も押したとのこと。
それだけ、充実した講義!と思いたいのですが、時間を守れないのはいけませんね。

講義終了後、個々の質問を受けましたが、皆さん、熱心に聞いて来て下さりました。

中には、「現役のコスプレイヤーなんです」と名刺を下さる女子大生の方も幾人もいて
今度、取材をさせて貰う約束などもしました。
(女子大生と書くと、オールナイトフジのようだな・・・)
男子大生はいなかったな・・・東大男子学生のコスプレイヤー率は低い?(笑)

その後、吉田先生、小谷先生、時間のある学生さん達とで居酒屋に行きました。
学生さんの注文は炭水化物や揚げ物中心の”学生メニュー”。
みんな元気だなぁ。

今回の講義は、ほんのきっかけに過ぎず、ここから本当の学問としての道が始まるのです。
新しいつながり、意欲的な企画が多く出ました。

考現学、服飾学、社会学、心理学など、多くの切り方が出来るコスプレ。
これをまとめるのは一筋縄では行きませんが、続けていこうと決意しました。
研究は、続けなければ意味がありません。
一過性の熱病にならないように、自分を律しなければいけません。

小谷先生と出会えたのも大きな助けです。
この様な機会を設けて下さった 吉田先生には深く感謝致しますと共に これからも
よろしくご指導頂きたいと思います。

この様な縁も、全ては師のお陰である事は忘れません。

大変に良い、経験でした。

まずは、ダンボールに詰め込んだままの資料を整理しなければ。
スポンサーサイト



テーマ:社会学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2008/12/18(木) 18:35:03|
  2. コスプレ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

プロフィール

牛島えっさい

Author:牛島えっさい
会社員。会社役員。コスプレ評論家。イメージャー。
コスプレをメインジャンルに、イベント運営、プロデュース、評論、コラム他執筆業、講演を行っています。そして僕自身コスプレイヤーです。お仕事の御依頼はメールでどうぞ。essai3@hotmail.co.jp

ブログパーツ

最近のコメント

最近の記事

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター



ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する