僕は中学生の頃、洋楽が好きでアニメが好きでミリタリーが好きでSFが好きで・・・
よく分からない万能感と自虐に満ちた少年でした。
当時にこの言葉があったら、「中二病」と呼ばれていたでしょう。
しかし、まさに中二の時に「コミックマーケット」に出会ったのです。
その熱気に圧倒され、初めての参加(スタッフ参加でした)が終った反省会の後に、
コミケの代表に「一生付いていきます」と涙ながらに宣言したのです。
その事を、多くの先輩が覚えていて今でもからかわれますが、その代表こそが
故・米澤嘉博であり、本当に一生師事することになったのです。
この出会いが無ければ、僕はただの蛙で終わっていたでしょう。
コミケット準備会はとてもエキサイティングでした。
当時はまだ大学生がスタッフの主流でしたが、洋楽にしてもSFにしても他の全てに
僕よりも詳しい人がいて、知らないことを教えてくれるのです。
そして、いっぱしの持論をぶつけた僕に対し、馬鹿にする事無く、対等に議論してくれました。
多分「中学生が生意気言っているなぁ」と思われたのでしょうけど、とても嬉しくて
早く追いつくように勉強をしました。
礼儀作法や文章の書き方も、準備会で習いました。
それこそ、うちに無かった灯油ストーブの給油方法やゴミ袋の効率のいい締め方まで
教えて貰ったのです。
もちろん、イベントの運営方法、机の並べ方や人の誘導方法もそうです。
昔の「青年の家」みたいな感じなのでしょうか?
怒られたり、議論に負けて悔しくて泣いた事も何度もありました。
たくさんご馳走にもなりました。
掛け替えない仲間もたくさん出来ました。事ある毎に心配してくれ、
今でも会うと楽しく話が出来ます。悩みも語り合いました。
大事な友達です。
その受けた恩を、次の世代に伝えるのが義務だと思って来ました。
今のコミケットは、当時とは比べ物にならない規模ですが、この精神は
引き継がれていると思います。
3月、別れの季節を前に、ちょっと昔を振り返ってみました。
スポンサーサイト
テーマ:同人活動 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2011/02/28(月) 09:23:02|
- 同人誌
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0